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「生命の回廊 vol.3」ご執筆者紹介 斉藤 倫さん

斉藤倫さんには、ただお一人だけ、創刊号から3号まで、すべてご参加いただきました。

笹井さんの詩性に最も近い人…と思ってはいましたが、卓越した作者は、いつもこちらの予想を遥かに越えてきます。
創刊号では追悼の詩と笹井さんへの言葉、2号では、なんと初の短歌の連作を出され、驚きました。そのほかにも、詩手帖にも笹井さんの作品について書かれ、『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』では編集委員となり、笹井さんのために、なんだか獅子奮迅に立ち働き、闘い続けてくださったように感じていました。
お忙しいなかをこれ以上のお願いしてもよいものか迷いましたが、この号では、詩をいただき、「笹井宏之Twitter歌集『#sasai0124』」をまとめてくださいました。
ご無理をかけてしまいましたが、笹井さんがどんなに喜んでいるかと思うと、続いてのご参加が私もとてもとてもうれしいです。

この「生命の回廊」では、みなさん謙虚で清廉のあまり、大変シャイな方が多く、自分が何かよい行いをしたとしても、むしろそのことを触れられたくない方々ばかりなので、迷いながら書いてきました。
倫さんは特にそのような傾向があるように思われますが、みなさまのしてくださったことを、ほんの少しだけ書かせていただきました。
どうかお許しいただければと願っています。

笹井宏之さんは、3年前の今日、1月24日の朝、大雪のなかを旅立ってゆかれました。
そうして迎えた一周忌の前に、倫さんからtwitter上でハッシュタグを組み、笹井さんの歌をご命日前後に流さないかというお話がありました。アナログでよく分からなかった私は、それを機にtwitterに入ったのです。

一昨年の一周忌には、ご家族により有田で開かれた笹井さんの「追悼コンサート」の会場で、隣に座っておられた倫さんの携帯から、この『#sasai0124』を見せていただきました。その画面には、見ている間にも、どんどん笹井さんの歌が、雪のように降ってくるのです。
それは、とても美しい光景でした。
笹井さんが、こんなにもたくさんの人に愛され、悼まれている。。
しかも、倫さんは有田での滞在時間が、コンサートを含め、数時間しかない…というわずか時間を縫って、笹井さんのもとに駆けつけてくださったのです。私が、その状況だったら、まず諦めます。充分知っていたつもりでしたが、なんて心のある方なんだろうと、改めて感じ入りました。

その時のTwitterに溢れたみなさんの思い、笹井さんの短歌を、今号ではまとめてみては、という案をせっかくいただいたものを、うまくまとめることができずに諦めていたのですが、倫さんがご自分でまとめてくださいました。私の力や考えが足りずに、お手間をおかけし、申し訳ありませんでした。ありがとうございました。

紙面の都合で、小さい文字でしか載せることができなく、どうかと心配に思っていましたが、この笹井さんのTwitter歌集がよかったと言ってくださる方もいて、ほっとしました。ヤリタミサコさんからも、「聖書みたい」と言っていただき、感激です。

歌人も詩人も、そして、一般の方々まで、こんなに多くの人が、一人の若い歌人のことを偲び、その短歌を一挙に書いているということは、今までなかったことに思われます。
笹井さんは、改めて凄い人だなと感じました。
この、仕事に向かうバスや電車のなかでも、寝ている病院のベッドのなかでも、携帯電話からでも誰でもいつでもどこからでも参加でき、読むことのできるTwitter歌集は、起きてパソコンに向かうことも辛い日々も多かった笹井さんには、とても似合ったツールであるように思われます。
けれども、それは世界に広がってもゆくことができるのです。

そして、この流れの源をつくり、それをみなさんにこのような形で示し、残してくださった、斉藤倫さんのお力も何より大きいです。
このTwitter歌集によってTwitter上で、笹井さんのことを初めて知ったという方も少なくないことも、ありがたくうれしいです。

この「生命の回廊」を通して、『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』(parco出版)に、思いがけずに編集委員として選んでいただき、笹井さんのために力を合わせて、ご一緒に仕事ができたことも、私には大きな悲しみのなかにも、かけがえのない幸福なことでありました。

仕事も責めも一人で負うつもりでありましたが、弱く、惑いがちな私をいつも勇気付け、進むべき方向を指し示しながら、3年間をずっと伴走していただいたことを深く感謝しています。



 先割れスプーンよ
 もっともっと割れろ
 花のように
 滝のように
 それがお前の笑い方なのだ
 じぶんでも知らない
 たつまきのような気持ち
 いつだってかくしてきた
 その思い
 泣いている子より けっして
 泣かなかった子のほうが泣いているって
 きみは知っているから

  (斉藤 倫「先割れスプーンに」より 『生命の回廊 vol.3』)

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斉藤 倫 Rin SAITO

詩集『手をふる 手をふる』(あざみ書房)
『オルペウス オルペウス』『さよなら、柩』(思潮社)
『本当は記号になってしまいたい』(私家版)
絵本『いぬはなく』(絵*名久井直子/ヒヨコ舎)
http://teofulteoful.seesaa.net/
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プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

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フォルテピアニシモ vol.14
 
~ Keep the holy fire
       burning ~

伊津野 重美 朗読

2016年11月3日(木・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

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伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

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「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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