スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「生命の回廊 vol.3」ご執筆者紹介 岸田将幸さん

岸田将幸さんは、前号に引き続き、今号も詩論を展開してくださいました。

読み取りが難しいほどではなかったのですが、最初のページの引用部分に一文字、字の重なりがあり、お見苦しかったことを、ここでお詫びいたします。
読者のみなさま、そして、岸田将幸さん、大変申し訳ありませんでした。

岸田さんには、まだお名前がキキダダマママキキさんであった時に、私の企画イベント「+crossing」に、今号の斉藤斎藤さんと共に、ご出演いただきました。
その頃とは違って、ずいぶん落ち着いた朗読になりましたが、初期のほうから作品だけでなく、お二人の朗読も、たいへん好きでした。

岸田さんは、2010年にご自分で装丁までされた『〈孤絶―角〉』で第40回の高見順賞を最年少で受賞された時のスピーチが、私が今まで生で聴いたもののなかで最も素晴らしいスピーチで、胸打たれ涙が出ました。
(生でないものを入れると、キング牧師のスピーチが、やはり何度聴いても涙が出ます。)
同様に岸田さんからは訂正稿が届く度、原稿を読む度に涙が出ました。
作品に向かう姿勢が、静かでたいへん真面目でありながらも、文字通り心血で書いているかのようでありました。
前回も今回も大変な大作でありながら、最も早くお原稿を入れていただきました。
それぞれにご事情があり、どうしても原稿を落とされる方もいらっしゃいますので、年刊ゆえに長期間の不安を抱える編集人としては、2号、3号と岸田さんに早々と大きな帆柱をいただき、次号の安らかなる出航が強く約束されたようで、たいへんにありがたかったです。

お若いながら既に老成した大詩人の面持ちがありますが、非常に丁寧で誠実なお心遣いをなさる方で、いつも感激しています。
今後の自分が表現者として、その前に人間として、どのように生き、何を書いてゆけばいいのかと思う時に、やはり私が指針とするお一人です。
向かい合うと不思議と、笹井さんを最も思い出す人でもあります。
作品もお人柄も全く異なるのですが、その魂の純度や大きさのようなものが、笹井さんに近いのかもしれません。



 何を伝えるかということは、人の思想すなわちそれぞれの心的な土地を曝すことに他ならない。抒情とはそういうことだ。しかし、土地を曝す、という過程ではなく、土地そのものが言葉を発する、というふうな、瞬間の負荷によるところの発語を考えなければならない。体においては背骨としての線があり、突き出た歯としての貧しさがあり、腫れた内臓の重さがあり重ね合わされ、「吠える」に充分となる。人を人へと奪い返す時、そういった体とともにわれわれは在る。発語の後、言葉を背負うよりも言葉を背負えぬという厳しい重さの果てへ歩いて行く人の姿に、われわれは概念としても現実としても人を見なければならない。人によって判断と言葉が一致したところに発せられた声の吹き消える光景は、そのような自らの判断へ対面するところの、「神的」呆然である。

   (岸田将幸「人と詩論の原初的全開」より 『生命の回廊 vol.3』)

*******************************************
岸田将幸 Masayuki KISHIDA

詩集『生まれないために』(七月堂)『死期盲』(思潮社)
『丘の陰に取り残された馬の群れ』(ふらんす堂)
『〈孤絶‐角〉』(思潮社) 
刊行予定『現代詩文庫・岸田将幸詩集』(思潮社)
*******************************************
プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

********************

フォルテピアニシモ vol.14
 
~ Keep the holy fire
       burning ~

伊津野 重美 朗読

2016年11月3日(木・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

**********************

伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

**********************

「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

最近の記事
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。