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「生命の回廊 vol.3」ご執筆者紹介 浦 歌無子さん

2号に引き続いてのご参加の浦歌無子さんは、井口和泉さんの友人でもあり、二人で詩とお菓子のコラボレーションのイベントなどを開催されていました。
浦さんの詩の朗読に合ったスイーツを井口さんがつくって、その場でみなで食べるらしいです。
うらやましい。行ってみたい。。

浦さんは、2010年に私の主催する「雨の匂い 虹の匂い vol.2」にもご出演いただきました。昨年末に拠点を東京に移されたばかりですので、これからは東京でも、その質の高い朗読を聴くことができることでしょう。
私家版の詩集も美しく、その全てにおいての美意識の高さや細やかな神経に驚かされます。

浦さんも、苦しい時にその存在自体が、私の拠り所になっている友人の一人です。
笹井さんをなくしてとても悲しんでいる時に、多くの方から励ましの言葉をいただきました。どれもほんとうにありがたくうれしいものでしたが、浦さんが贈ってくれた酒井駒子さんの『BとIとRとD』が、とても心に残っています。
穂村さんも、この本を宝物とされているそうですが、その美本っぷりに驚いたのですが、装丁は、これも友人で、後に『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』でご一緒することになる名久井直子さんでした。

猫派、犬派があるようですが、私達は数少ない鳥派で、しかも、文鳥党であり、私の部屋のなかには、浦さんからいただいた鳥グッズがたくさんあります。

今号の67ページの写真は、これも名久井さんの装丁で、『えーえんとくちから』の名編集者である藤本さんと豪腕編集者の杉田さんによるチームの、パルコ出版からの『天使のダイアリー』という、これも美しく、愛のつまった本と、浦さんから贈られた小鳥のガラスのオブジェを写したものです。
携帯写真でごめんなさい。
この本は、新年の今、そして、バレンタインデーの贈物にも素敵だと思います。


笹井さんの一周忌で九州に行った時に、浦さん井口さんと三人で会い、井口さんの素晴らしい料理をご馳走になったのですが、その時に、浦さんからは故郷の浜で拾った小さな貝殻とシーグラスをいただきました。
その貝が、やはり海に親しんで育ってきた私にも、見たことがない可愛い形で淡くて儚げな桃色をしていて、海に洗われた涼しげで優しいシーグラスの水色と、とてもよく合うのです。
浦さんの詩には、よく魚っぽい女性が登場するのですが、その贈物をいただいて、その謎が解けた気がしました。
生まれ育った地というものは、深く、私達の心身に根ざしているような気がします。

やっと行くことができた一周忌の後、長崎の殉教の跡地や被爆地を訪れました。
その場所に行って、ようやく自分が、なぜその時にその場所を訪れたかったのか分かった気持ちがしました。無意識に死というもの、その意味を、ずっと考えていたからでしょう。
少し気持ちが忙しい旅になりましたが、そのシーグラスと和泉さんがもたせてくれたピンク色の酵素と共に、旅の間をずっと支えてくれました。
二人とも、その先の私の旅に邪魔にならないように気遣いながら、贈物を選んでくれたのです。
友人達のお陰で、悲しくも、温かな気持ちでいっぱいでした。

その旅の間を枕元に置いて眠った歌無子さんのシーグラスと薄桃色の貝殻は、小さなカクテルグラスに入れて、机の横に飾っています。



コツ
天井が鳴るのは
電気を消してから
決まってこれくらい時間が経ったとき
23:32
階下の家から男の声がよせてはかえす波のように
高くなったり低くなったりしながら聞こえてくる
さっきまでネムリのイドをすべりおちていたのに
今はその井戸をぼんやり覗き込んで黒い小石を落としている
細く長い水の音をえんえんと響かせながら
階上ではなにをしきりに洗っているのか
かけぶとんの上に黒い小石が次から次に墜ちてくる

  (浦 歌無子「うすももいろの」より 『生命の回廊 vol.3』)

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浦 歌無子 Kanako URA 
 
詩集『耳のなかの湖』(ふらんす堂)
詩誌『水字貝』(つきしろ書房)
作品集『雲の指』『月の砂』『薄荷糖』他(つきしろ書房)
http://tsukishiro.net/
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プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

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立春ポエトリーリーディングライブ

2月3日(土)下北沢lete
ナマステ楽団
(末森英機+
ディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディ)
+伊津野重美

Open 14:00 / Start 14:30
Charge 予約 ¥2,000 + drink
当日 ¥2,300 + drink

チケット予約  
http://www.l-ete.jp/live/1802.html#d03

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伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

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「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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