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「生命の回廊 vol.3」ご執筆者紹介 井口和泉さん

今回が初登場の最後の一人、井口和泉さんは、その文章の瑞々しさに、今号を読んでくださった方は驚かれたのではないかと思いますが、なんと料理研究家です。
浦歌無子さんとご一緒に詩の朗読とお菓子のイベントなどを開催していました。
異ジャンルからの勇気あるご参加、ほんとうにありがとうございました。

料理研究家でありながら、その知識は、文学、陶磁器などにも多岐に及び、驚嘆していました。
ひろたえみさんなどは、私と興味の対象が近く、といっても、私のほうが圧倒的に知識量が少ないのですが、映画や舞台や本の話も、つーかー的に話が巡るのが楽しいのですが、和泉さんからは、いつも興味深い本を教えてもらっています。それがなんというのか玄人好みと言いますか…渋いところを突いてきて、うーんとうなります。
井口和泉さんも、文学系の場では、初めての執筆になると思います。

和泉さんの料理は、野菜を中心とした素材を大切にしたものが中心で、ここでも度々ご紹介したので、私を経由して読者になっている人も多いようでうれしいです。
おいしそうなブログには、料理のヒントなども書かれていますので、ぜひご覧ください。

人としても、実に賢く着実、心もきれいで、意志も強く、苦しい時、迷った時に、助けてもらうことが多かったです。
生きるうえでの規範のようなものが私と近いので、自分が渦中にいて物事がよく見えなくなっているときに、彼女の意見は、私の判断をさらに賢明なのものにしたように感じられました。私よりもずいぶん若い友人ですが、いつも頼りにしています。

私は、ライブで作品を朗読をするとか、「生命の回廊」を創るために、読む必要がある…というような、仕事にならないと、笹井さんのことに、うまく向き合えず、なくなってからは歌集を開くこともできませんでした。写真をちゃんと見ることができたのも最近ですが、3年近く経っていました。
今でもそのような状態ですので、訃報を受け取った時は動けなくなり、早く行きたいとは思っていたものの、一周忌に、まだお骨のあるご自宅にお邪魔するのも、ほんとうは苦しかったです。

有田に入るのは、ほんとうは長崎空港から向かったほうが早いのですが、最初に福岡に寄って、和泉さんと、今回もご参加の、浦歌無子さんに会ってもらいました。
彼女も、私が苦しい時に、その存在自体に助けられた友人です。
その時に和泉さんは、前日の撮影が夜中までに及び、ほとんど寝ていない状態で、私を家に招いてくれたのです。

自分がほとんど寝ないで準備してくれたのにも関わらず、私に眠れているかどうか聞き、気遣いながら出してくれたお料理は、みなとても心がこもっていて素晴らしく優しく、感涙しました。
私の心と体に沁みたその料理のこと、その日の友人達の心遣いと善意を、私は、ずっと忘れないでしょう。
その時のことは、ここに少し書いています。 
* 【命のスープ

帰りには、これから有田から長崎を巡る予定の私に、疲れた時に飲むようにと、鮮やかなピンク色の手作りの酵素を渡してくれました。
こうして、私は、やっと有田に降り立つことができたのです。

井口和泉さんは料理が独創的なだけでなく、人間の生活から総合的に考えることができる人で、その文章力も素晴らしく、将来には、辰巳芳子と白洲正子をたして2で割り、カジュアルにしたような感じにビッグになるのではないかと、これからのご活躍を期待しています。



笹井さんには会えなかった私は伊津野さんを通じて笹井さんを知りました。伊津野さんの朗読を初めて観たとき、さまざまな匂いや手触りをともなった感情がめまぐるしく目の前に広がり、激しい嵐の中の真ん中の、静謐な中心を見たように思った。その静けさは、祈りという形容がもっとも近い。朗読を観た帰り道に、西行が「栂尾明恵上人伝」の中で、「歌の心は」と問われて、「和歌は如来の真の形態であり、歌を詠むことは仏像を造り、秘密の真言を唱えるにひとしい」と答える有名なくだりを思い出していた。歌を詠むということは、命の、心の、もっとも深く澄んだ場所から両手ですくいあげた祈りを捧げることなのだろう。

 (井口和泉『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』五首選より 「生命の回廊 vol.3」)

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井口和泉 Izumi IGUCHI  
 
料理家
「九州の食卓」「西日本リビング」連載中
メディアへのレシピ提供と撮影の他、コンセプチュアルな商品開発に関わる。
浦歌無子との朗読のお菓子のイベント「繭」など
http://izumingocurry.blog68.fc2.com/
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プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

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フォルテピアニシモ vol.15
 
~ All can sing ~

http://paperpiano.la.coocan.jp/sing%20html.html

伊津野 重美 朗読

2017年11月3日(金・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

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伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

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「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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