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やまだ紫と樋口由紀子

ソロライブ後にまた少し具合が悪くなっていた。
準備がたいへんというよりは、出力が大きすぎるからなのだろう。
ほとんど年に1回のライブであるのにいつまでも、なかなか自分をうまくコントロールすることはできなく情けない。

またあまり動けなくなったそのなかで、「生命の回廊 vol.2」で樋口由紀子さんが書いてくださったエッセイ「虫であった頃に見ていた東京タワー」で言及されていた、やまだ紫の『樹のうえで猫がみている』をやっと読むことができた。

樋口さんが、やまだ紫に惹かれる理由が分かる気がする。
うまく説明ができないのだが、両者ともに女性性が描かれながら、独自な冷静さと魔のようなものがある。その魔は、禍々しいものではなく、なんというか理知的に統制された魔とでもいうか…
野放図や芸術家の狂気などという甘えは自分に許さない、生活をきちんと営んでいる人のみに許される、日常に潜む〈魔〉であるかもしれない。
その前に向き合う時、思わずはっとして、あちこち破れかぶれの私は恥ずかしくなり、居住まいが正される思いがする。

このなかで樋口さんが引用された詩は、「丸虫」だった。
「生命の回廊 vol.3」では、自作品の一連の他にエッセイで、川上弘美や大橋麻衣子に触れながら表現の虚実について書かれている。

充実した紙面にしてくださったみなさまに改めて感謝をしたい。

なお、樋口由紀子さんに寄せていただいたエッセイ「虫であった頃に見ていた東京タワー」は、樋口由紀子さんの新刊『川柳×薔薇』(ふらんす堂)にも収集されていて、うれしかった。





言葉が紙ヤスリになり
するんとたわんでいた心を擦った

(中略)

それしきのことに傷つくのは
わたしが温かい部屋で もう幾年も
ぷるんぷるんところがっていたからだ

早くかさぶたになれ
季節はまた変わる

  (「陽の射す部屋」部分  やまだ紫  思潮社)
プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

********************


立春ポエトリーリーディングライブ

2月3日(土)下北沢lete
ナマステ楽団
(末森英機+
ディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディ)
+伊津野重美

Open 14:00 / Start 14:30
Charge 予約 ¥2,000 + drink
当日 ¥2,300 + drink

チケット予約  
http://www.l-ete.jp/live/1802.html#d03

**********************

伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

**********************

「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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