一生に一度

大切な人が亡くなったことを電話で知る。

私達のような病身の者にはインフルエンザは毎年の脅威で、その年を生き残れるかどうかの試練なのだが、今年はいつも以上に恐れていた私ではなく、最も若く才能のある人を連れて行ってしまった。
代われるものなら代わりたいと思うのも、おそらくは不遜であろう。

電話やメールでは、他の誰にも話せないという恋愛や苦しい闘病の話までしてくれた。
大切な友人だったが、お互いに遠く離れている病身で、ここで頑張らなければ会うことができないかもしれないと思い、一昨年の九州公演の時と第一歌集「ひとさらい」の批評会に、無理して会いに行った。

初めて会って別れる時に、もう会えないかもしれない・・・と、帰りかけた身を引き返し、「負けるな。生きてゆけ。また会おうね。」という思いで抱きしめると、無口でシャイな人が思いがけず、大きな細い体で強く抱きしめ返してくれた。

私にも「生きてゆけ。」と、全身で言ってくれたのだ。

ありがとう。


*
 
        一生に一度ひらくという窓のむこう あなたは靴をそろえる

                                  笹井宏之
                       
プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

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立春ポエトリーリーディングライブ

2月3日(土)下北沢lete
ナマステ楽団
(末森英機+
ディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディ)
+伊津野重美

Open 14:00 / Start 14:30
Charge 予約 ¥2,000 + drink
当日 ¥2,300 + drink

チケット予約  
http://www.l-ete.jp/live/1802.html#d03

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伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

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「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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