一生に一度

大切な人が亡くなったことを電話で知る。

私達のような病身の者にはインフルエンザは毎年の脅威で、その年を生き残れるかどうかの試練なのだが、今年はいつも以上に恐れていた私ではなく、最も若く才能のある人を連れて行ってしまった。
代われるものなら代わりたいと思うのも、おそらくは不遜であろう。

電話やメールでは、他の誰にも話せないという恋愛や苦しい闘病の話までしてくれた。
大切な友人だったが、お互いに遠く離れている病身で、ここで頑張らなければ会うことができないかもしれないと思い、一昨年の九州公演の時と第一歌集「ひとさらい」の批評会に、無理して会いに行った。

初めて会って別れる時に、もう会えないかもしれない・・・と、帰りかけた身を引き返し、「負けるな。生きてゆけ。また会おうね。」という思いで抱きしめると、無口でシャイな人が思いがけず、大きな細い体で強く抱きしめ返してくれた。

私にも「生きてゆけ。」と、全身で言ってくれたのだ。

ありがとう。


*
 
        一生に一度ひらくという窓のむこう あなたは靴をそろえる

                                  笹井宏之
                       
プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

********************

フォルテピアニシモ vol.15
 
~ All can sing ~

http://paperpiano.la.coocan.jp/sing%20html.html

伊津野 重美 朗読

2017年11月3日(金・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

**********************

伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

**********************

「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

最近の記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリー
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: