新居昭乃さん LIVE~Resonance Zone~

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新居昭乃さんの大谷資料館での LIVE 2014 Little Piano TOUR vol.5 ~Resonance Zone~に行って来ました。
各駅停車で宇都宮に向かいながら、いつも栃木から来てくださる方が、こんなに遠くから来てくださっていることを思い出していました。 
昭乃さんのライブは特別なので、それはみな行きたいでしょうが、今まで私のささやかなライブにも、貴重な時間を費やして、九州から、岡山から、下北半島から、海外からまで、大変な思いをして駆けつけてくださった方々のことを思い、胸がいっぱいになりました。
そうでなくても、忙しい日常に都合をつけ、体調をおして来てくださること、時間をいただくということは、かけがえのない、ありがたいことだと改めて感じました。
私は、もうなかなか人のライブにうかがうことが難しくなっているのです。

大谷資料館は大谷石の採掘跡で、幻想的で異世界感があり、映画や音楽の撮影などにもよく使われる場所で、天然のエコーも面白く、昭乃さんの雰囲気に合うと思われ、また、この特別な空間のために新曲を書き下されるとのことで、特に楽しみにしていました。
アカペラからの歌い出しも美しく、石のステージが一挙に神殿になりました。

そんななか登場した保刈久明さんが、どう見ても風邪ひきさんで、不遜にも、だ、大丈夫か!?と心配されましたが、音は相変わらず…というよりか、ますますシャープで恰好よく、思わずうなりました。
この日も朝、保刈さんの新しいアルバム『Trip to the Ciel』を聴いてから来たので、そのスタイリッシュで都会的な格好いい音楽と、神殿に登場した風邪ひきおねむさんギャップが、ひたすらおかしくて、後でご挨拶させていただいた時にも、感想も言わず笑ってばかりいて、たいへん失礼しました。。人として反省中@
その『Trip to the Ciel』は、12月1日オンラインショップにて発売されます。保刈さんは、いつもギターを弾かれているイメージですが、歌も素敵なので、ぜひお聴きください!
実は私は、なぜか日本の音楽はあまり聴かないのですが、前作『DOZE』から愛聴盤です。

保刈利明さんは、もとより新居昭乃ユニットでしょうが、ヴァイオリンの藤堂昌彦さんが登場された時のことも、よく覚えています。一人だけ違いました。その違いは、なんだか分からないのですが、技術はもとより、心の清らかさみたいなものでしょうか…
今は、昭乃さんに海外まで同行される欠かせないアーティストであるのは、その心の部分からの寄り添いであるように感じます。

石の反響と広すぎる空間は、普通には歌うには厳しいものだと思いますが、文字通りのResonance Zoneを生かしたものもさることながら、いつもの曲もまた、よいもので、いつもと違う響きに、鳥肌が立ちました。

少し驚いたのは、昭乃さんが「石たちのために」も歌われたことでした。
私などは、この採掘場で、機械が入る以前に日の目も見ずに寒さと暗さと粉塵を吸いながらの厳しい空間で、手掘りをしていた労働者の思いや苦しみ、沁み込んだ念を和らげるぐらいにまでしか、考えが至りませんでした。
如何にも昭乃さんらしいというか、ここに、昭乃さんの果てしない優しさと大きさが表れています。

あれは火山灰などが凝固して石となったもので、大地であり、壮大な時間の蓄積、地球の記憶でした。昭乃さんのその言葉によって、そんなことまで思いが及び、宇宙の片隅で無限の時間の一瞬に昭乃さんと出逢い、大切な友人達と、たくさんの人達と、今この時にこの場所で、歌を聴くことができる喜びに思わず涙が出ました。

ご自分のこのライブが、1週間もしないであるものを、私のライブにもたくさん応援していただき、ご来場までいただきました。
私だったら、あんな小さなライブでも準備が終わらなく、また体調も心配で、1週間前に人のライブには行くことができません。ほんとうにありがたいことでした。

その場所を神殿にした照明が、背景の石の壁に直接映された映像投影になり、これもいつもと異なる場を最大に生かしたもので、古代になり、海や空になり、鳥が飛び、星や雪が降り、石が崩れると、そこは宇宙であり、月が出て、また地球を見て…と、昭乃さんの歌声と共に素晴らしい異次元へ誘ってくれました。

私の先週のライブでも、照明さんが地球を映してくださいました。私のと昭乃さんのライブに続けて来られた方は、もしかしてはっとされたのではないでしょうか…。あれは私の演出ではなく、照明さんが創ってくださったものでした。
いま心ある人は、みな同じことを考えて、一緒に祈っているのでしょう。

昭乃さんが地球や人を守ろうとする想いが会場を満たし、最後には昭乃さんはマイクから離れ、みなさんの「虹」を歌う声を残しての、感動的なエンディングでした。
石たちも聴いていた、というより、一緒に歌っていたのでしょう。

Little Piano TOURは、企画の段階からお話をうかがっていたもので、私にとっても特別なライブであり、楽しみに毎年うかがっていたのですが、今年は体調が悪いことが多く、ずっと行くことができなかったので、ようやく聴くことができ、また、スペシャルなもので、うれしく、喜びを噛みしめていました。 

春にやっと自分の体調が回復してうかがうことを予定していた時には、友人の手術になってしまい、行くことができませんでした。私は一年が無事に終わることをしみじみしていましたが、友人はずっと厳しい闘病を続け、苦しんでいることも、悲しく思い出されました。

私は、人の苦しみや悲しみを一緒に苦しんだり悲しんだりしてしまうところがありますが、新居昭乃さんは、そのような苦しみや悲しみまでも包み込み、光を当てるような力があります。そのような凄いライブでした。

Little Piano TOURは5年を過ぎ、ここで一段落を迎え、来年からは、プラネタリウムでのPlanet Piano TOURをなさるそうで、もう日程が発表されています。
詳細は、サイトでチェックなさってください。

これからも、新居昭乃さんの進化から目を離すことができません。

プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

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立春ポエトリーリーディングライブ

2月3日(土)下北沢lete
ナマステ楽団
(末森英機+
ディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディ)
+伊津野重美

Open 14:00 / Start 14:30
Charge 予約 ¥2,000 + drink
当日 ¥2,300 + drink

チケット予約  
http://www.l-ete.jp/live/1802.html#d03

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伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

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「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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