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金環食は、どのように過ごされたのでしょうか…
私は朝早く起き、仕事を済ませ、窓やブラインドを閉ざし、蝋燭をいくつか灯し、お香を焚いて瞑想をして、終わってから、またよれよれと病院に向かいました。
後で話を聞いたところ、どうやらそのように日蝕を過ごす人は少ないようですが、後で美しい写真をたくさん見て、素晴らしい時間をみなさんがもつことができたようで、私までうれしくなりました。



家族が、危険な状態を抜けました。
高齢のために、その他の影響も心配されましたが、今のところはお蔭様で元の状態までには、回復できそうに感じています。

誰も住まなくなって久しい古い家の片付けに、二人で赴く前に寄った遠地での怪我で、知らない土地での緊急入院、二人分の荷物を抱えての温泉街での私の宿探し、そして、退院、搬送、再入院、その間の準備や手続きや看護、ほとんど全て一人でしていたために、一時は私の方も倒れそうでしたが、私もまた今回もなんとか乗り越えることができました。

優しい励ましやご心配のメールやお手紙や、美しい贈物をいただき、ありがとうございました。
返信が遅れていますが、みなさまのお気持ちに支えられました。ありがたく、涙をこぼすこともありました。

また、旅先での人の温かさ、美しく雄大な自然、新鮮な食べ物などに強められ、助けられました。

みなさま、ありがとうございます。

家族や自分の問題に向かい合わねばならず、私にも転機となる大きな事件となりましたが、もう少し時間をいただいたことで、私も新たな場所に立つことができたように感じています。
もともと仕事が遅いところ、まだまだいろんな対応に時間がかかると思いますが、どうぞご容赦ください。

みなさまに感謝を…

ツナグ
治療に行く予定の日だったのだが、朝から体調が悪く、一日休んでいた。
夜になって、痛みが引いたので、月を見るために外に出る。
夜でも、もうぎゅっと冷え込むような寒さもなく、汗ばみもせず、今がいちばん私の体に合っている、よい季節だ。
スーパームーンを堪能して帰る。

戻ってからも何回も月を確認し、水晶を月光浴させ、月が西側の窓から確認できるようになってから、本を読み出した。
もっと軽いものにしようかと別の本を最初に取り出したのだが、気になって始めたのは、辻村深月の『ツナグ』。驚くべきことに、満月の夜にたった一度だけ、亡くなった人に会うことができるという話だった。

前にも、この本を手に取ったことはあるのだが、なぜか読まなかった。ようやく読むことができる時期に来たのかもしれない。

生きている者が、亡くなった人に会いたいとリクエストして、死者にはそれに応えるかどうか選択する権利があり、その両者をつなぎ、会わせる者が、「使者(ツナグ)」という設定だった。

ただ、生きている者も、亡くなった者も、生きている時も、亡くなってからも、両方にそれぞれ一度しかその権利を使うことができない。
一度に一回きりを誰に使うのか…というのが、問題なのだ。

まだ若い作者のようで、死生感のようなものは、やはり若い感覚だと思ったが、オムニバス形式で書かれているのだが、一人一人の嫌な感じなどが、細かい心理描写など実によく描かれていて感心して読み進めていたが、急に打たれたように悲しくなった。

内容が悲しかったからではない。この登場人物達のように自分も亡くなった人に会うことを考えていたら、会った時の感触のようなものまで、まざまざと思い出し、辛くなってしまったからだ。

もっとそれに相応しい人達がいると思うものの、応えてもらえるのならば、私は迷わずに、すぐにその権利を使ってしまいそうだ。生きている間に、たった一度しかその権利を使うことができなくても…
思い残したこと、私にできることを聞きたい。
そう強く思い、ひどく悲しい気持ちのままで眠ってしまっていた。

けれども、目覚めてからは別のことを考えた。
おそらく、死者の眠りは、誰も妨げてはならないのだ。

本自体は、救いのあるものでよいものであった。秋には映画化が決まっているようだ。
それにしても、満月の夜に偶然、読むことができて、不思議だった。
ある意味、私も月の力と「ツナグ」によって、会いたかった人に会うことができたのかもしれない。
花信
少し痛みを伴う新しい治療が始まってから1ヶ月近くになり、手首はまだだが、背中のケガのような部分は、少しよくなって来た。
今年は、ずいぶん花に助けられている。
連休にずっと部屋で休んでいる今は、せめて贅沢に百合の濃厚な香で部屋を満たしている。強い香りは、痛みへのカンフルになる。
いつもよりも朦朧としていることを、心が近い友人にはメールでも、すぐに見抜かれてしまう。

桜が咲くまでは逡巡していた今年の春は、桜以降は、堰を切ったように溢れ出した。いっせいに花開くという北国の春のようだ。
外に出る度に、新しい花を見つけ、春が深まってゆくのを感じる。

新たに壊してしまった体を治すために治療に通う日々だが、ちゃんと私にも、また春が来てくれたという幸せを噛みしめている。
東北にも、ようやく今年の桜が届いたようだ。
この桜を悲しく見ている人達も多いことを思う。桜を見ると、喜びだけでなく、どうしても亡くなった人を思い出す。
連休の最初には、近くで八重桜を見た。今年最後の花吹雪を浴びる。
花を楽しむ気持ちには、なかなかなることができなかった昨年の分も、今年はみなが桜を愛おしんでいるように見える。

花の命は、ほんとうに短く、樹の花はまだ長いほうで、花びらの薄い花は、あっという魔に時期を過ぎる。私の好きな花韮のような可憐な草花などは、愛らしい花は数日しかない満開の時に雨が降ると、その花びらもくたくたになってしまう。それだから、いっそう出会えた喜びも大きい。

連休は、すべて予定をキャンセルし、治療と休息に過ごした。その間、あれもできるこれもしようと、溜まっている用事や雑務などを考えていたが、結局ほとんど何もしないままに、終わっていこうとしている。

私は、字をあまり書くことができないので、お手紙をいただいてもほとんど返信ができない。だが、桜の頃には、お世話になっている方に、年に1度の手紙を数通だけ書こうと、便箋や文香を用意していたが、1通しか出せないまま、いつも美しいお手紙をいただく方から、新たにお手紙をいただいてしまい、申し訳がない。

私は、いつも遅れてしまう。。



心配や励ましをいただき、みなさまありがとうございます。
私は大丈夫で、秋に向けて調整しています。

私のライブ「フォルテピアニシモ」について、いつも文化の日がご都合の悪い方などもいらっしゃるようなのですが、今年も私がお願いするよりも前に、会場が同じ日を押さえてくださっていました。ありがたいことで、思わず涙が出ましたが、またいらっしゃれない方には申し訳ありません。
なんといっても、年に1回なのがいけませんね。
年に2回なら、がんばればできそうな気がするのですが、朗読のソロライブには、立派過ぎるライブハウスですので、ご来場者が少ないと会場に迷惑をかけてしまいます。
私のライブは、どうもみなさん、一人でこっそり来て、こっそり帰ってゆきたい方が多いようなのですが(なぜですか?)…いらっしゃれない方も、いつもいらっしゃってくださる方も、周りの人にお知らせやご紹介など、応援していただけますと、たいへんありがたく、助かります。

一般の方には、歌人の朗読のライブ??と思われてしまいますし、歌人や詩人のいわゆる朗読会やポエトリー・リーディングのライブとも、異なったものになっていることは、目撃していただけた方しか分からないと思うので、口コミが頼りなのです。どうぞよろしくお願いします。

フォルテピアニシモ vol.8 ~ Rebirth ~


プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

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フォルテピアニシモ vol.15
 
~ All can sing ~

http://paperpiano.la.coocan.jp/sing%20html.html

伊津野 重美 朗読

2017年11月3日(金・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

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伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

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「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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