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ビューティフル アイランズ

ビューティフル アイランズ

気候変動により揺れる3つの島の自然と人の生活をたんたんと写したドキュメンタリーだった。

高潮による被害を受ける、水の都のヴェネチア。

アラスカのシシマレフ島では、海が凍らず、永久凍土が溶解し、既に島民の2割が家を失ったという。

なかでも、今世紀中に消えてしまうといわれている、南太平洋に浮かぶ楽園といわれるツバルの美しい映像には、心を奪われた。
パソコンもテレビもない。家にも届く、波の音…
青い空と海だけがあり、海で遊び、海で憩い、海の糧を食べ、歌い、踊る。

こくこくと水は上がってきているが、島民は、この愛している島が消えるということを信じていない。
その理由が、泣ける。

「私達は神様を信じているから」

この美しい楽園から、沈んでゆくなんて、皮肉で残酷なものだ。
ここでは特に、住む場所を奪われるということは、アイデンティティも奪われるということなのだ。

多くの人に観てほしい。
私達に、できることはわずかであるけれど…

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ちじょう

熱の夢のあわいで少女のような人に、
「もうそろそろゆくんでしょう?」と言われていた。

そうなのか?
と一瞬ひるんだものの、
「まだゆきません。」と
きっぱり答えた。

「でも、ゆくんでしょう?」
「いいえ。ゆきません。」

その子自身も、既にここにいない人のようだった。




   つみをおそれていきるよろこびがあるだろうか
   このちじょうはかがくのおしえるほしではない
   しすべきものたちのおどるつかのまのあれちなのだ

          (「ちじょう」部分 谷川俊太郎) 



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三角みづ紀さん初アルバム&レコ発ライブ!!

詩人で小説家の三角みづ紀さんの初アルバムが発売されます。

予約受付開始
タワーレコード
HMV
Amazon

みづ紀さんは朗読も個性的で魅力的ですが、ご自分で曲も作られています。まだ若いのに、私もよく知らないような『ねじ式』くらいの昭和の匂いがするのが不思議です。詩の朗読と言うよりも、ヴォーカルというスタイルになります。
私の朗読と同じで、好き嫌いはかなり分かれるとは思いますが、まだお聴きになったことがない方は、一度是非。
私は、優れたパフォーマーの朗読よりも、優れた作家の朗読が好きなのですが、みづ紀さんは、優れた作家で、また、本物のアーティストです。
大御所の先達の皆様はさておき、アーティストとして通用する詩人の登場を待っていたので、ほんとうにうれしいです。
溢れる才能だけでなく、努力とガッツにも頭が下がります。

また、レコ発ワンマンライブもあります。
私もお祝いにうかがう予定です。
なお、三角みづ紀さんは、「生命の回廊 vol.2」に新作、詩3篇でご参加いただいています。
こちらの発売は晩秋になる予定ですが、11月3日の私のワンマンライブ「フォルテピアニシモ vol.6」で先行発売いたします。
こちらもどうぞお楽しみに。



三角みづ紀「悪いことしたでしょうか」発売記念ワンマンライブ

9月3日(金)

三角みづ紀大ユニット
【出演】
三角みづ紀(詩人)
林隆史(g)
瀬戸尚幸(fretless-b)
井谷享志(ds,perc)
松本健一(ts,尺八)
吉田隆一(bari-sax)
北陽一郎(tp)
吉田一夫(fl)
太田朱美(fl)

※新作映画、「彼によろしく」も上映予定です。

open 19:00
start 20:00
charge 前/当 ¥2500/\2800
(ドリンク代別途)

【会場】目黒APIA40
東京都目黒区碑文谷5-6-9サンワホームズB1
TEL 03-3715-4010
http://apia-net.com/index.html

命のスープ・辰巳浜子と芳子、そして井口和泉

暑さに免疫が弱っていたのか、ここ数日は皮膚が四重苦ぐらいになり地腫れして熱と痛みをもっていて、冷やしながら眠るようで、なかなか苦しい。
私は皮膚も極端に弱く、レースの靴下やサンダルでも皮が剥け、虫に刺されても水ぶくれができて化膿してしまう。子供の時は木の下を通っても、かぶれてしまい、低学年の頃には暑いのに嫌な臭いの薬を塗られ、体中包帯巻きで、しかもエアコンもないなか、長袖を着せられていて辛かった。十代の頃は、家の庭の薔薇の下を通っただけで、毛虫の粉に烈しくやられて全身が腫れ上がり、肝臓への解毒の注射を打ってもらうも、高熱を出しひどく苦しんだことが二度あった。今はこれでも、数段マシといえる。
ボルタンスキーではないが、なんだか夏は、忘れていた子供の頃のことを思い出す。
この世界に耐性のある体で生まれてきたかったが、思いがけず、このような弱い体で今まで生き続けてくることができ、途中力尽きていった者達を思えば、私はとても幸運だった。

まだ猛暑が続くというものの、夏の初めにはいただくと困ったほどの大きかった夏野菜が痩せてゆき、確実に夏が終わっていこうとしていることに気付く。終わろうとする季節がさびしいのも、不思議に夏だけだ。

ひたすら休みは、体力温存をしていた。そのなかで、友人の料理研究家の井口和泉さんからいただいた辰巳芳子さんの『庭の時間』に心を慰められる。単に料理本でなく、エッセイでもあり、お庭の四季やお料理の写真も美しい。
私は、元来の病身ゆえ食べるものには興味をもっていて、もともと無農薬の玄米などを発芽させて食べていた。
これは、私だけでなく、同じ時に入院していた十代の女の子達は、みな食べ物に興味があったように記憶している。最も生命力の溢れている時に、うまく食べること、生きることができないのであるから、当然といえば当然だろう。
病院の朝ごはんに出た牛乳を窓辺に置いておいて、ヨーグルトを作ろうとして失敗したり、十代の身には高価な一本売りのバナナを食べたり、私は知らなかったアーティチョークを食べる子も、逆に食べ物を拒否して、一緒に風呂に入ると骨盤やあばら骨が露な子もいて、看護婦さんから私にその子が倒れないか注意してほしいと言われた。その私自身も、入浴の時間が長いと怒られ驚いた。私ぐらいに弱っている者は体力を消耗するので、体と頭を一緒に洗ってはいけなかったそうなのだ。
その一本売りの高級バナナを食べている子に、看護婦さんが、「バナナはカロリー高いよ」と言っていて、その子は、「でも、健康にいいんだよ」と諭していた。
実際に分かっていないのは、学んできて働いている看護婦さんの方だった。
もっと幼い私達は、なんとか生きようとして苦しんでいたが、若くて充分にきれいな看護婦さんは、見た目やダイエットが大事なのだ。

和泉さんと出会うよいりも以前に辰巳芳子さんの命のスープの本を読んでからは、人工の出汁を使わなくなった。毎日のお味噌汁を何も鰹節から出汁を取らなくとも、煮干でも充分においしいのだ。
毎日食べる玄米を発芽させることと、煮干の頭とおなかを取っておくくらいならば、食にそんなに時間や気をかけることができない私でも簡単にできる。

そして、奇しくもこの夏に読んでいたのは、その母、辰巳浜子の『料理歳時記』であった。
誰か文人が推薦していただけあって、文章もやはり単なる料理本に留まらずに素晴らしい。読みながら、中勘助の『銀の匙』のことを何度も思い出した

この浜子さんの本では、「胡麻は砂やゴミを取り除き」などあるように時代を感じさせ、今は既に失われた美しい風景や食のことも書かれている。
私達は便利さを享受するあまり、大切なものを引き換えにしてしまったようだ。

浜子さんの料理はあくまでも家計を預かり、家族の健康を気遣う主婦感覚で、高価な特別な材料を使った特別な料理ではなく、ただ新鮮な本物の食材と、心と時間を使った、家庭料理であることもうれしい。
ポテトチップは、実質のじゃがいもは一個半くらいであり、一袋100円は高い。これではいくらお給料があがってもやっていけないと、自家製のポテトチップの作り方も書いてあり、心が乱れると安易なジャンクフードも欲っしてしまう私は、少し肩身が狭かった。
また、浜子さんは、明治女の気骨が見え、人としての心の持ち方や公害などにも、ぴしゃりと苦言を呈することができる人で気持ちがいい。
浜子さんの愛情で育ってきた芳子さんは、もっと穏やかで優しい。

浜子さんは、単にセンスが優れていただけではなく、十代で「白和え」を作り、他所から入手した美味しい白和えを研究すべく、白和え部分を洗い落として一つ一つの具材だけを味わい、味を近づける試行錯誤をするなどの、探求心にも舌を巻いた。 

そして、最後には、こう結ばれたいた。
「三度三度の食事も一期一会と考え、ゆるがせにはできません。たゆみない熱意は愛情のうえに育つわけです。命あるかぎりなにごとも努力しつづけようではありませんか。」


今年1月に笹井さんの一周忌で有田へ行く前に、会いたかった和泉さんと歌無子さんに博多でお会いした。料理本の撮影で帰宅も未明で、ほとんど眠っていないはずの和泉さんは時間を割いて、私と歌無子さんを家に招き、私がちゃんと眠っているかを気にしながら料理を作り、心づくしのおもてなしをしてくれた。
私の痛んだ心身のために温かでヘルシーな豆乳鍋と何種類もの手の込んで見た目も美しい野菜などの前菜であって、お心遣いに思わず涙がこぼれた。これは、無私と献身である。


食べ物と人の愛は命の源、そして、料理は、人を幸せにする「愛」の技で、また厳しい「道」でもあるなと、改めて思った。

チケット到着!「フォルテピアニシモ vol.6 ~ 届かないかたち ~」

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体調の悪さにかまけていて、はと気がつくと、またライブまで2ヵ月半をきっていた。急激に焦る。
暑さが続くと発熱してしまい、ダメージでいろいろ不調が起こり、休んではいないものの、予定がぜんぜんこなせていない。
来月頭からまた、ライブのための台本書きをスタートさせたいところだが…



2回特別なライブが続きましたが、今度の「フォルテピアニシモ vol.6」は、いつものライブに戻します。
またチェロのmori-shigeさんにご一緒いただきます。
この日には、会場にて『生命の回廊 vol.2』も先行発売する予定で、現在編集中です。
これもどうぞお楽しみになさっていてください。

前売チケットは、私とmori-shigeさんがもっています。
あまり私とは会う機会もないと思いますが、目撃された方は、お声をかけてください。
スターパインズカフェでの店頭発売は、10月3日(日)からです。
なお、メールや電話でのご予約は受け付けておりませんので、ご注意ください。

いつもいらしてくださっているみなさまも、初めての方も、
お友達にお声をかけや、情報の転載など情宣にご協力をいただけますと、幸いです。

多くのみなさまと、また吉祥寺でお会いできますように。

********************************************************

 フォルテピアニシモ vol.6 ~ 届かないかたち ~
http://homepage2.nifty.com/paperpiano/todokanai.html

 この空はあなたに続く蒼さもつ あなたがわたしを忘れる日にも
 

   伊津野 重美  朗読  
    mori-shige  cello


日時:2010年11月3日(水・祝)12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

料金:前売 2,500円  当日3,000円 (別途ドリンク代)
   チケット店頭発売 10月3日(日)より

STAR PINE'S CAFE http://www.mandala.gr.jp/

東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1  TEL:0422-23-2251
→ 吉祥寺駅より徒歩3分
吉祥寺駅・北口を出て、吉祥寺大通りを北に直進し、
ヨドバシカメラを越えた角を右折。
20mほど進むと左手にSTAR PINE'S CAFEが見えてきます。

*小学生以下のお子様のご来場はご遠慮くださいますようお願い申し上げます


 ◇ 伊津野 重美  Emi ITSUNO

1995年より作歌を、2000年より朗読の活動を始める。
2005年に第一歌集 『紙ピアノ』(写真/岡田 敦)を風媒社より刊行。
2010年に写真集『ataraxia』(岡田敦・伊津野重美)を青幻舎より刊行。
詩誌『生命の回廊』発行・編集。
2007年より朗読ライブシリーズ「フォルテピアニシモ」を開始する。
自らの企画で演出、出演をこなしながら、他の作家や他ジャンルとの
コラボレーション作品の制作にも積極的に取り組んでいる。
空間と時間までも<詩>へと昇華させる朗読は、祈りのようでもある。
http://homepage2.nifty.com/paperpiano/


 ◇ mori-shige  

様々な音楽活動を経て、チェロによる独特な即興演奏を行う。
国内外の音楽家、舞踏家、アーティスト等と数多く共演。
従来のチェロの奏法にとらわれない自由な演奏から生み出される
その音響は、繊細でありながら自在にして豊饒である。
2009年にチェロとピアノのソロによる即興演奏で構成されたCD "fukashigi" を発表
音楽活動以外にも、本名である森重靖宗 morishige yasumune として、
2010年5月に、初の写真作品集 "photographs" を powershovel books より出版。
http://www.mori-shige.com/


                        fortepianissimo vol.6

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プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

********************

フォルテピアニシモ vol.14
 
~ Keep the holy fire
       burning ~

伊津野 重美 朗読

2016年11月3日(木・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

**********************

伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

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「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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