今回は、一番強い印象は、「おきなぐさ」でした。
たぶん、私の中では、えみちゃんのイノセンスと賢治のイノセンスが
共鳴しているのだと思います。
先入観なしに聞いているつもりですが、賢治さんの無垢な言葉たちが
えみちゃんの身体をとおって現実にリアライズするので
ファンタジーの中にどっぷりつかっていく楽しさがあります。
で、そのお話が終わると、あれーー、って現実に戻っちゃうような。
子どものころに絵本を読んでもらい、それがものすごく楽しいので
終わってほしくない、みたいな。

また、Ⅰ部後半部分、「れいこ」から「腕をください」まで、ずっと
歌集『紙ピアノ』の映像や歌を思い出しながら、
えみちゃんの以前のステージのことも重なりつつ、聞いていました。
何度聞いても涙が出るのはなぜでしょう、と、何度も思います。 
・スクリーンに投影された四季の写真は、未発表の連続ショットもあって、
 動きやその場所の空気がよくわかってよかったです。
・水の夢のエピソードからスクリーンなしの水の映像が、空気か空かわからない、
 荒々しくざらついた抽象のイメージで、とても深い深層心理を動かしてきました。
 だからそのあとの「腕をください」は耳で聞くのに聞いていないで、
 心象風景だけ(自分の)を見ていた気がします。
・桜の映像では、もつ紙にもワンピースにも桜が映りこんでいて、
 えみちゃんは桜の精そのものでした。
 賢治の「おきなぐさ」のラストシーンの声が自然界の命たちの声で、
 えみちゃんは人間でなく自然界の命になっていました。
・「レモン哀歌」は えみちゃんの声から映像と香りがはっきりと見え、香りました。
すばらしかったです。
完璧でした。

『ataraxia』の岡田敦さんの写真は、昨年末に新宿で拝見させて頂いた時にも感じましたが、波の飛沫、雪の森林、白原、それらの一瞬一瞬が、凍てつくような明晰さ、鮮やかさで刻印されているように思いました。その凍てつくような鮮やかさは、この上なく美しいものでありながら、「死」につながるような「一瞬」であることも感じました。しかしそれだけに、この世の一瞬一瞬のかけがえのなさ、いとおしさが岡田さんと伊津野さんの身体、言葉によって表現されていると思いました。

今回の公演では、スクリーンの上げ下げ、後半の壁面や床を這うミラーボールのあるかなきかの光、伊津野さんの入場と退場、そうした細部まで、完璧に入念に構成されていることに驚きました。
そして、<生>と<動>へと激しく衝迫する伊津野さんの声/身体…。
次回も楽しみにしています。
phototheater01.jpg


写真集『ataraxia』(岡田敦・伊津野重美)が、守時タツミさんに素晴らしい音楽を入れていただき、[photo theater]として、世界同時配信(全世界約80ヶ国)されました。




『ataraxia [photo theater]』
第33回木村伊兵衛写真賞受賞の写真家・岡田敦と、音楽家・守時タツミが生み出したiPhoneアプリ。


「photo theater」は、iPhoneを通じて日本のクリエイターの作品を世界中に届けたい、そんな想いから生まれました。シリーズ二作目となる本作「ataraxia」は、第33回木村伊兵衛写真賞に輝いた新進気鋭の写真家・岡田敦を迎え、同氏が写真集『ataraxia』(岡田敦・伊津野重美、青幻舎)で表現した神秘的な“静”の世界と、音楽家・守時タツミによる美しい旋律が出会い、生まれました。

playモードでは、厳選された30枚の写真のスライドショー映像と音楽に浸ることができます。shuffleモードでは、毎回60枚の写真の中から30枚がランダムに選択され、観るたびに新しい“ataraxia”を体験することができます。寝る前の5分間、仕事の合間の5分間、ちょっとした空き時間、世界で一番身近な劇場を訪れてみませんか。
4/4 伊津野重美ソロ朗読ライヴ「ataraxia」@吉祥寺スターパインズカフェ

 大好きな歌人・えみさんと、写真家・岡田敦氏のコラボレーション写真集「ataraxia」出版記念ライヴであり、えみさんの朗読活動を統括するライヴでもあった。過去には歌人・穂村弘氏、舞踏家・点滅氏、チェリスト・mori-shige氏など、様々な分野とのコラボレーションを重ね、この日はたった一人でステージに臨んだ。岡田氏の写真スライドショーを交えつつではありながら、一人でのステージは、これまでで一番重みがあったように思う。新旧織り交ぜての作品朗読は、ご本人にとっても苦しい過去を見つめ直す作業でもあっただろう。しかし、決して感情に溺れることなく凛として立つ姿に、息苦しくなる。シンプルなステージ進行の中、最後の叫び・・・祈りを発する声と姿を見届けた時、やはり泣いてしまった。えみさん、お疲れ様でした。どうぞこれからの生活が、心安らかでありますように。 

しろい声の残像を


まだ


眼のなかにのこして
過ごしています


いつのさんの五回目の『フォルテピアニシモ』
素晴らしかったな




よみがえる
よみかえる

きっと


なんどでも


と想う





じぶんがながく
取り組んできたことどものなかにあり



その日曜日

いつのさんの一瞬の声に

岡田さんのある一枚に



ふかいこたえを
もらってしまう



写真と声とことばと

そしてひかり


こういうものあんまりみられないよ、
と思った



しゃぼん暮らし
フォルテピアニシモへ
昨日吉祥寺のSTAR PINE'S CAFEで行われた、
【フォルテピアニシモ vol,5】に行ってきました。

伊津野重美さんによる短歌や詩などの朗読が、
写真家/岡田敦(第33回木村伊兵衛写真賞受賞)さんの
作品と共鳴し合い、とても素晴らしいものでした。

感動させてもらいました。
伊津野さん、岡田さん、ありがとうございます。

誤解を恐れずにいえば、
「言葉では表現出来ない表現」に携わることが私の仕事ですが、
記憶や未知性といった芸術の持つひとつの性質を、
"朗読"によっても感じることが出来るのかもしれないなぁ。。。
そんなことを感じさせてくれる体験でした。
 「フォルテピアニシモ vol.5 ~『ataraxia』出版記念~」プログラム


DVC00015.jpg


                       詩・短歌・日記 伊津野重美(*印)                       
  Ⅰ『紙ピアノ』


「雨の街に」  短歌*

「紙ピアノ」  短歌*

「ちいさな炎」  詩*

「れいこ」  詩*

「dawn chorus」より  日記*

「腕をください」  短歌*


  Ⅱ『ataraxia』

「もうすこし雨が」 詩*

『桐の花』より  短歌 北原白秋

「水中花」  詩 伊東静雄

「レモン哀歌」  詩 高村光太郎

「暁の夢」  短歌*

『ひとさらい』等より  短歌 笹井宏之

「桜」  曲 笹井宏之

「おきなぐさ」  童話 宮沢賢治

「遍し 光」  短歌*

  *

 写真 岡田 敦

プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

********************

フォルテピアニシモ vol.15
 
~ All can sing ~

http://paperpiano.la.coocan.jp/sing%20html.html

伊津野 重美 朗読

2017年11月3日(金・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

**********************

伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

**********************

「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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