dawn chorus

いつのえみのうつそみのゆめ

画像 「ひろたえみ書展 地下同行室の三日間」

急に寒くなり、途端に胸のなかに違和が生じる。日も早く暮れるので、また冬が来ると心細くなっていたところ、どこからともなく今年初めての金木犀の香りが恩寵のようにした。



8月末に横浜ZAIM地下同行室でおこなわれ、私も出演させていただいた「ひろたえみ書展<あらすじ> 地下同行室の三日間」の写真が出ました。
こちらのページの「えみめくり」のところからご覧ください。
味わいのある建物、そして、ひろたえみさんとその書や展示風景やパフォーマンス風景が見ることができます。 Pスペース

お世話になったみなさま、ご来場くださいましたみなさま、素晴らしいテキストをご提供いただいたみなさま、ありがとうございました。
そして、ひろたえみさん、初個展おめでとうございました。
ますますのご活躍&大暴れ@期待しています。愉快な夏をありがとう。


◇ 「あらすじ ひろたえみ<書>展」 伊津野朗読 全テキストリスト ◇

詩「小景異情」「けふといふ日」「昨日いらつしつてください」 室生犀星
詩「竹」「遺伝」「大渡橋」 萩原朔太郎 
詩「朝の歌」 中原中也
詩「ぐりまの死」 草野心平  
短歌『桐の花』より 詩「曼珠沙華」「落葉松」 北原白秋
詩「春と修羅 序」「永訣の朝」「堅い瓔珞はまっすぐに下に垂れます」
童話「やまなし」 宮沢賢治
小説『夢十夜』より「第一夜」 夏目漱石
絵本「せかいいち うつくしい 村へかえる」 小林豊
詩「不眠」「パンの話」「日没」「愛」 吉原幸子 
詩「風のうた」 安水稔和
詩「それは 消える字」「骨屑のように」「泥土」 川田絢音
詩「ミラボー橋」 ギョーム・アポリネール 堀口大學 訳
詩「落葉」 ポール・ヴェルレーヌ  上田敏 訳 
詩「私の目を消してごらんなさい」 リルケ
短歌『紙ピアノ』より 詩「ちいさな炎」「れいこ」「紙ピアノ」 伊津野重美


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秋野不矩展

ここも私の好きな美術館の一つ。
海辺にあり、振り返るとすぐそばに小高い緑が見え、胸が開く思いがする。
レストランからの海岸の眺めもよく、ついぼんやりと長居したくなってしまう。
展示室は石の彫刻の展示の時などにはカーテンが開けてあり、窓から海辺の景色が借景になる。

夏までばたばたしていて観たかった「マティスとボナール」を見損なってしまい、もうしばらく行くことはないかと思っていたが、ヤリタさんから勧められ「秋野不矩展」へ出かけてよかった。

日本画で、このように明るいインドを描いているのを見たことがない。
大胆なフォルム、大らかで自在であたたかな色と視線…
その土地の土を手づかみで掴み取ってきたような力強さ、とても人間を感じさせる画だった。人間と向かい合っている。

年譜を見ると、子供をたくさん産みながら、作品を発表し続けている。そして、離婚後、客員教授としてインドへ…
それから、繰り返してのインドへの旅。70歳かでマラリアで倒れている。
普通は、ここで怖くてやめるだろう。その後も繰り返し旅は続き、なんと90歳を越えた最後の旅では、アフリカまで行っている。そして、画を描き続けている。
この時代を生きてきた女性として、どんなに大変だったかと思うが、写真や映像で見るその人は、エキセントリックや気負いや荒さもなく小柄で柔和な人であった。

そして、卒寿の時の言葉…
画は、その作家の魂である。と。

朗読や歌集は、それは精魂を込めて創ってきたつもりだが、魂であるような短歌の一首一首を私は作っていると言えるだろうか…

ガンジス川の上方を飛ぶ雲は、鳥のようにも見えた。

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舟越桂「夏の邸宅」

今日を逃すと来週は時間が取れないと思ったので、午前中いっぱい体調を眺めながら、えいやっと庭園美術館での舟越桂「夏の邸宅」へ行く。舟越桂の彫刻は、天童荒太の「永遠の仔」などの表紙で有名で写真などで知っていたが、ある美術館の常設の中に一体あり、それを一体と呼ぶのは正しい呼称か分からないものの、その美術館の今まで観てきた企画展など全てを凌駕するような力を感じ、打ちのめされていた。
それなので、この展示は特に、会期終了直前の人混みのなかで見たくなかった。
辿り着くまでの電車の中で空が曇り、そのうちに雨が降ってくるのを見ていたが、美術館に着く頃には陽射しが戻っていた。近づくと都会の森に囲まれて、盛大な蝉の声に迎えられる。「夏の邸宅」に相応しい出迎えである。

まずは、ランチ終了間際に滑り込んで美術館のカフェで緑を眺めながら、木の器で涼やかな和食を食べ、お抹茶をいただいてから美術館に入る。ドレスコードが、「木から生まれたもの」であったので、ひろえみちゃんから前にいただいていた木のペンダントを着けていった。エントランスから既に一体の舟越のスフィンクスと、私の好きないつものラリックのレリーフに迎えられ心震える。

しばらくぶりであるが、ここには幾度となく足を運んでいて多くの展示を観てきたが、木の彫刻が旧い洋館と相俟って、かつてない素晴らしいインスタレーションになっていた。
一体一体向き合うと、涙ぐんでしまう。この静謐な力強さはなんだろう…
一度ぐるりと観てから、ビデオで制作過程を見る。
樟の木の丸太から削りだしてゆく過程を見ていて、漱石の『夢十夜』の第六夜、「運慶は、木の中に埋まっている仁王を掘り出しているだけだ」という部分を思い出していた。
最近の舟越の彫刻の目が素晴らしく、私は人形のそれのように、目だけは目玉職人(?)が作っているのかと思っていたが、これも舟越自身が木で丹念に作っているのを知って驚いた。

制作風景を見てから、もう一度見て回る。カーテンが閉められている部屋も日が巡って夕方になっているのが分かり、そうするとまた別な面持ちになるのだ。部屋にいる一体一体が存在しているだけでなく、息づいているようにそこにいる。
みなどちらかにかなり傾いているものが多かった。
生きている証?・・・彫刻としてのアシンメトリーが生むリズム?調和だろうか? 
そして、未来と過去を一望しているような視線…
具象から観念への飛翔…

舟越桂の世界と空間を堪能しきって、庭園で今度は外から建物を鑑賞して帰る。
緑の楓が美しい。秋には、さらに素晴らしいことだろう。

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『ヘタな昼より明るい夜に、僕を地球とナゾラえる』

赤刎千久子さんの主にクレヨン画の展示が開催されています。
お近くのみなさまは、お散歩かたがたどうぞお運びください。
クレヨンとは思えないような画で、色と構図の小さな詩になっています。


<半生に一度のクリアランスセール>
カフェ杏奴(注意:リンク先は音が出ます)
8月20日(水)〜9月20日(土)くらいまで
11:30〜19:00(火曜定休)
*8/23、24は貸し切りのため通常営業はお休みです


<新作展示会>
『ヘタな昼より明るい夜に、僕を地球とナゾラえる』
bar&kitchen Kanna(展示の様子を見ることができます)
8月21日(木)〜8月30日(土)
17:30〜2:00(火曜定休)
*飲食店での展示になりますのでご来店の際はワンオーダーお願いします

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「あらすじ ひろたえみ展 地下同行室の三日間」

書家、詩人、歌人、舞踏家、役者、シンガーでもあるパフォーマーひろたえみさんの書展に「こえ」で出演させていただきます。

ひろたさんの書は、いわゆる書の抹香臭さは一切ありません。自由にして奔放なアートです。
展示仕込みを見て来ましたが、ZAIM地下は巨大インスタレーションになっています。
ボルタンスキーの廃校の展示を思い出しました。

ライブには、私以外にチェロ、身体事も入り、おそらく、ひろたえみさん本人のパフォーマンスも観ることができると思います。
私は、ずっとではありませんが、三日間会場に行き、時々動きます。
あとは、その辺でお散歩しているか、ひろたさんの書の森のどこかに落ちて紙にくるまって寝ているかもしれません。
どうぞ探してお声をおかけください。
11月9日(日)STAR PINE'S CAFEでの私のソロライブ
「フォルテピアニシモ vol.3 〜涯の歌〜」の前売チケットも販売します。

私はソロ、えみえみ、その他にダンスとの共演もあるかと思います。
横浜の観光かたがた、この夏の思い出に。

私の友達で来場予定の方は、前もってメールいただけるとうれしいです。
会場に入ってしまうと、圏外になってしまうようです。

そこは異空間・・・・・


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あらすじ

ひろたえみ<書>展

地下同行室の三日間
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夏の地下室で文字をかいてゆく。がらんどうの闇のなかで文字をかくひとの
腕のうごきがみえてくる。言葉は変容する。言葉は常に書き換えられている。
(ふいの、声、息、音、) あのひろがり。敷きつめられたものたち。水滴。
言葉に言葉がかさなって壁が皮膜のようにはがれてゆく。
まなざしにまなざしがかさなって光は凝集する。言葉は変容する。


◇ 時について

  8月22日(金) 23日(土) 24日(日) 12:00−20:00


◇ 場について

ZAIM [旧大蔵省関東財務局横浜財務事務所]
本館地下005・006号室

横浜市中区日本大通34
みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩2分
JR根岸線・横浜市営地下鉄「関内駅」徒歩5分
TEL:045-222-7030  


◇ 人について

 ■ ひろたえみ/ことば

1986年、多岐にわたる活動を俳優として開始。
1990年頃より、筆で書いた看板、値札、題字、注意書き、
などの文字が静かに評判となる。
1994年WEB上に暦の形をした書き文字の作品「えみめくり」を公開。


 ■ 伊津野重美/こえ

1995年より歌作を、2000年より朗読の活動開始。
2005年第一歌集『紙ピアノ』(写真・岡田敦)を風媒社より刊行。
微かでありながら輪郭のある彼女のこえは、空気の密度を
操るかのように、濃淡を描きながら聞き手の身体に伝わってゆく。


 ■ 喜多尾浩代/からだ

1991年よりソロダンス公演を開始。
2003年、招待を受け多くの海外フェス ティバルに参加。
自ら『身体事』と名づけるパフォーマンスは、
感覚に突き動かされ表現してしまう肉体を曝すことを始まりとして、
虫のようにモノやヒトと交感してゆく。


 ■ 入間川正美/おと

セロの人。1989年より即興演奏に手を染める。
1999年、M's NEXUSを結成 、2000年「Mのネクサス」をリトルモアより発表。
演奏を特徴づける、点描的な音、歪ませながら持続していく音の交錯は、
聞き手の調和を切断してゆく。

パフォーマンスは、会期中不定期に行われます。構成の都合上
重なり合う場合もあります。ひろたは、会場を離れない予定でおりますが、
無人になることもあるかもしれません。その場合も、お気になさらずに、
ごゆっくりご観覧ください。

WEBのPスペース」 ひろたの文字はこちらのWEBに掲載。

◇ お問い合わせ
emilyblackbird@docomo.ne.jp
090-7821-5400
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