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新居昭乃さんLive 『Flora~冬の庭園』

新居昭乃さんの二年ぶりの冬のライブへ珍しく友人達と。
今回は『Flora~冬の庭園』ということで、白と雪を身に着けてゆく。クリスタルの氷の庭に昭乃さんが現れ、終盤では、たくさんの雪の華が降った。
この時期に昭乃さんのライブがあることがありがたい。

「 ああ 美しい星 ああ 誰が壊してもいけない
ああ 安らかに眠る 子供達に伝えてゆく為に」(『美しい星』)
昭乃さんのこの世界への希いを感じ、浄められ、強められる。

昭乃さんのライブは、どんなに自分が弱って他のものに行くことができない時でも、出逢ってからは毎年拝見して来た。バイオリンの藤堂昌彦さんの初登場も観ていて、今回の美しいハープ演奏の吉野友加さんとの「Lhasa」や新ユニットVelsipでもまた、新たな昭乃さんの世界の魅力が拡がっていて、うれしい。

私がライブのことで悩んでいた時に、昭乃さんから「創り出すことを楽しんで」と言っていただいたことを思い出した。
そして、「自分の使命にフォーカスして精一杯やること」を。
私は迷いやすく、目先の苦しみに囚われて、すぐ見失ってしまう。昭乃さんがいてくださって、よかった。
制作過程のお話をずっとうかがっていて楽しみにしていた、新ユニットVelsipのCD「Shardora」を連れて帰ると、私のCDや歌集まで持っていってくれている人から、いよいよ南極の地に降り立ったとメールが届いていた。

人間は、どんなに醜悪にも崇高にもなることができ、脆くも強い。
そして、生きていることと死んでいることは、ほんとうに紙一重だ。
弱ってふっと魔がさしてしまうような時には、つなぎとめ、少しの勇気でどこまでも歩いてゆける人には、そっと背中を押す者で、言葉でありたい。

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「くるみ割り人形」

クリスマスの贈り物「くるみ割り人形」を観る。
森下洋子さんは、今も圧倒的な存在感で満場を魅了し、舞台セットや衣装の美しさもあり、一瞬で夢の魔法がかかる。

小柄で可憐な姿は、少女クララにしか見えず…
身体を酷使するバレエを、ここまで長年続けてきたこと、その厳しさと努力は、どんなに過酷なものであったろう。
これは、マイヤ・プリセツカヤと並び、奇跡に近い驚異で、世界の宝物である。

弾けるような笑顔だったのが、最後のクリスマスメドレーの『Silent Night』で、急に無防備な泣きべそ顔になって少し驚いた。踊りきって感無量になったというタイミングではない。おそらく平和と人々の幸福のことを願って踊ってきたものを、今の世界を悲しく、胸詰まったからのように感じた。

翌日も、あの泣き顔が気になって調べてみると、祖母と母が被爆を体験した被爆2世と知り、はっとする。
平和への強い思いも、それによって世界の現状を憂える気持ちも人一倍で、心から胸を痛めているだろう。
パリ・オペラ座にも主演している。パリでのテロも、さぞお辛いことだろう。

それでも、絶望へと立ち向かって、文字通りに倒れるまで、その美しい闘いを続いてゆくのだろう…
人間を、未来を破壊しようとする大きな力と、愛や美や智をもって抗い続ける者達がいる。
一人でも多く、それに続かなければならない。

新居昭乃さん LIVE~Resonance Zone~

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新居昭乃さんの大谷資料館での LIVE 2014 Little Piano TOUR vol.5 ~Resonance Zone~に行って来ました。
各駅停車で宇都宮に向かいながら、いつも栃木から来てくださる方が、こんなに遠くから来てくださっていることを思い出していました。 
昭乃さんのライブは特別なので、それはみな行きたいでしょうが、今まで私のささやかなライブにも、貴重な時間を費やして、九州から、岡山から、下北半島から、海外からまで、大変な思いをして駆けつけてくださった方々のことを思い、胸がいっぱいになりました。
そうでなくても、忙しい日常に都合をつけ、体調をおして来てくださること、時間をいただくということは、かけがえのない、ありがたいことだと改めて感じました。
私は、もうなかなか人のライブにうかがうことが難しくなっているのです。

大谷資料館は大谷石の採掘跡で、幻想的で異世界感があり、映画や音楽の撮影などにもよく使われる場所で、天然のエコーも面白く、昭乃さんの雰囲気に合うと思われ、また、この特別な空間のために新曲を書き下されるとのことで、特に楽しみにしていました。
アカペラからの歌い出しも美しく、石のステージが一挙に神殿になりました。

そんななか登場した保刈久明さんが、どう見ても風邪ひきさんで、不遜にも、だ、大丈夫か!?と心配されましたが、音は相変わらず…というよりか、ますますシャープで恰好よく、思わずうなりました。
この日も朝、保刈さんの新しいアルバム『Trip to the Ciel』を聴いてから来たので、そのスタイリッシュで都会的な格好いい音楽と、神殿に登場した風邪ひきおねむさんギャップが、ひたすらおかしくて、後でご挨拶させていただいた時にも、感想も言わず笑ってばかりいて、たいへん失礼しました。。人として反省中@
その『Trip to the Ciel』は、12月1日オンラインショップにて発売されます。保刈さんは、いつもギターを弾かれているイメージですが、歌も素敵なので、ぜひお聴きください!
実は私は、なぜか日本の音楽はあまり聴かないのですが、前作『DOZE』から愛聴盤です。

保刈利明さんは、もとより新居昭乃ユニットでしょうが、ヴァイオリンの藤堂昌彦さんが登場された時のことも、よく覚えています。一人だけ違いました。その違いは、なんだか分からないのですが、技術はもとより、心の清らかさみたいなものでしょうか…
今は、昭乃さんに海外まで同行される欠かせないアーティストであるのは、その心の部分からの寄り添いであるように感じます。

石の反響と広すぎる空間は、普通には歌うには厳しいものだと思いますが、文字通りのResonance Zoneを生かしたものもさることながら、いつもの曲もまた、よいもので、いつもと違う響きに、鳥肌が立ちました。

少し驚いたのは、昭乃さんが「石たちのために」も歌われたことでした。
私などは、この採掘場で、機械が入る以前に日の目も見ずに寒さと暗さと粉塵を吸いながらの厳しい空間で、手掘りをしていた労働者の思いや苦しみ、沁み込んだ念を和らげるぐらいにまでしか、考えが至りませんでした。
如何にも昭乃さんらしいというか、ここに、昭乃さんの果てしない優しさと大きさが表れています。

あれは火山灰などが凝固して石となったもので、大地であり、壮大な時間の蓄積、地球の記憶でした。昭乃さんのその言葉によって、そんなことまで思いが及び、宇宙の片隅で無限の時間の一瞬に昭乃さんと出逢い、大切な友人達と、たくさんの人達と、今この時にこの場所で、歌を聴くことができる喜びに思わず涙が出ました。

ご自分のこのライブが、1週間もしないであるものを、私のライブにもたくさん応援していただき、ご来場までいただきました。
私だったら、あんな小さなライブでも準備が終わらなく、また体調も心配で、1週間前に人のライブには行くことができません。ほんとうにありがたいことでした。

その場所を神殿にした照明が、背景の石の壁に直接映された映像投影になり、これもいつもと異なる場を最大に生かしたもので、古代になり、海や空になり、鳥が飛び、星や雪が降り、石が崩れると、そこは宇宙であり、月が出て、また地球を見て…と、昭乃さんの歌声と共に素晴らしい異次元へ誘ってくれました。

私の先週のライブでも、照明さんが地球を映してくださいました。私のと昭乃さんのライブに続けて来られた方は、もしかしてはっとされたのではないでしょうか…。あれは私の演出ではなく、照明さんが創ってくださったものでした。
いま心ある人は、みな同じことを考えて、一緒に祈っているのでしょう。

昭乃さんが地球や人を守ろうとする想いが会場を満たし、最後には昭乃さんはマイクから離れ、みなさんの「虹」を歌う声を残しての、感動的なエンディングでした。
石たちも聴いていた、というより、一緒に歌っていたのでしょう。

Little Piano TOURは、企画の段階からお話をうかがっていたもので、私にとっても特別なライブであり、楽しみに毎年うかがっていたのですが、今年は体調が悪いことが多く、ずっと行くことができなかったので、ようやく聴くことができ、また、スペシャルなもので、うれしく、喜びを噛みしめていました。 

春にやっと自分の体調が回復してうかがうことを予定していた時には、友人の手術になってしまい、行くことができませんでした。私は一年が無事に終わることをしみじみしていましたが、友人はずっと厳しい闘病を続け、苦しんでいることも、悲しく思い出されました。

私は、人の苦しみや悲しみを一緒に苦しんだり悲しんだりしてしまうところがありますが、新居昭乃さんは、そのような苦しみや悲しみまでも包み込み、光を当てるような力があります。そのような凄いライブでした。

Little Piano TOURは5年を過ぎ、ここで一段落を迎え、来年からは、プラネタリウムでのPlanet Piano TOURをなさるそうで、もう日程が発表されています。
詳細は、サイトでチェックなさってください。

これからも、新居昭乃さんの進化から目を離すことができません。

田中流さん『Dream Child』 出版記念写真展開催中

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いつも私のステージ写真を撮ってくださっている田中流さんの林美登利人形作品集の『Dream Child』の出版記念イベントにやっとうかがうことができました。


流さんが在廊のことも多いようです。
お話しされたい方は、Facebookなどでご確認のうえいらっしゃってください。

私は以前から人形が好きで、流さんと友人になる前から、流さんの撮られた人形の写真集をもっていました。
ひとつひとつ積み重ねていらしたことが、このような形になられたことを、しみじみうれしく思いました。

耽美派のみなさまは、展示や本など、ぜひのぞいてください。
Night Gallery Cafe CROWは、dミッドタウンの向かいのようなよい場所でした。

私のライブの時には、私がぼーとしてしまいますので、前からお話ししたかった二階堂奥歯さんの『八本脚の蝶』の写真についてなどお話しでき、うれしかったです。
着実によいお仕事を積み重ねてご活躍されていることも、とてもうれしく、励みになります。



林美登利人形作品集『Dream Child』 出版記念写真展

2014年4月19日(土)~5月3日(祝)日曜休み
<月~水>19:00~26:00
<木~金>19:00~29:00
<土>16:00~29:00
<祝>15:00~21:00

「宝箱 齋藤陽道 写真展」3月16日まで

去年の秋のライブ以降、不調に落ち、私なりの日常に回帰できないでいた。
なぜかいつでも体に複数の捻挫や筋肉の損傷があり、この冬は、通常以上に体の痛みが強く、デスクにも向かいにくい日が多かった。

ようやく厳しい寒さも緩み、まだ歩きにくいものの、春の陽射しにほっとしながら、やっと行きたかった場所に行くことができた。

「宝箱 齋藤陽道 写真展」
ほんとうは、もっと早く行って、早くご紹介したかったが、長距離を歩きにくい状態で、近くの駅まで行ったものの、これ以上は歩けないと諦めて帰った日もあり、最終日前日に駆け込みとなる。
想像をしていた以上に素晴らしい写真展だった。
久しぶりに眩しいほどの若い才能に打たれた。そして、笹井さんのことが思い出された。


会場は、静かな感動に満たされていた。
スライドショーの上映にも、ありがちな音楽はない。ただ静かだった。
スライドの写真はランダムに流されているそうだが、前の写真から次の写真へのフェイドインとアウトが沁みるように重なり合されて、組写真をみるような、新しい別な写真を見るような、喜びがある。

みなさん静かに鑑賞されていると思ったら、手話で話されている人もいた。
他の人を妨げずに話すことができるなんて、豊かな会話の仕方と思う。
私も座ってゆっくり観たかったが、人の視界を横切ることをしたくなく、壁際に立っていた。
座るスペースは、まだあるものの、私と同じようにしている人達もいた。

このような場所に来ている人は、みな礼儀正しく、エレベーターでも、みな譲り合うので、迷惑にならないように自分から先に降りるようにした。

自然と自らの居住まいを正せられるような場だった。
このように作品の力で、人が人を思い遣る気持ちをつくるなんて。
なんと素晴らしいことだろう。

全館展示というのも、よかった。
写真点数も多く、3階から2階の展示を見下ろすことができるのも、光の断片に輝く、幸福な宇宙に包み込まれているような至福感があった。
世界が、どんなに残酷で苦痛に満ちたものであっても、私たちは、こんなにも幸せになることができる。恐れることはないのだ。

私のような人間は、1、2週間の展示では、行きたくてもなかなか難しい場合が多い。
ワタリウム美術館は、いつもよい企画をしていると思っていたが、長期間での全館展示に美術館の心意気を感じた。
1回チケットを購入すれば、長い会期中に何度も入れるようで、再び足を運びたい場所になっていて、実際に何度も来ている人もいたようで羨ましい。

齋藤陽道さんの写真には、温かな光の球のようなもので人を包もうとしている。
また変なことを言っていると思われるかもしれないが、私はライブの時に、来てくださった方々に、よいものを渡したく、最初の頃は、自らを燃え上がらせるようにして、小さな火のようなものを一人一人の胸に灯すようなイメージでやっていた。その頃には実際に、炎が燃えているのが見たという人もいたし、反響も大きかった。だが、そのやり方では、自分を燃料にするようなもので、非常に消耗が激しく、実際に朗読後に高熱を出したし、長くはもたないと思われた。 
その後、既にある光を降ろし、一人一人を、そして会場全体を包めばいいのだと、ふと気がついた。そうすると、自分も格段に楽になり、またそうしてから、今度は光と闇のことを言ってくださる方が多くなったのであるから、強く願えばなんとかなるというか…不思議なものだ。

近いことをしようとしているのかもしれないが、齋藤陽道さんは、声高には歌わない。押し付けない。悲壮感もない。
けれども、そこには慈しみのようなものが溢れ、世界と人を全肯定するような明るい力があり、世界が美しいことを気付かせてくれる。
なんという真っ直ぐな、強い力だろう…
そこまでに至った作者の越えてきたものが偲ばれた。

私は人から傷つけられることを恐れていた。同様に人を傷つけることも恐れていた。
自分を許せず、自己嫌悪に陥って言葉を発しにくくなっていた私も、また温かく肯定された。
恐れずに、目の前の友人を愛するように、人を、世界を、ただ愛すればいい。
私は、言葉を取り戻した。

よい人達のよい想いで胸がいっぱいになって外に出ると、まんまるい月が見下ろしていた。

世界は、かくも酷く、それでも、美しい…

見苦しい卑小な自分を曝すことが怖くなっていたが、私も、自分にできることをしなければ。
またライブをしよう。



いよいよ息もできないほどに窮まった世界の片隅へ押しやられたとき、ぼくは祈った。
すべてのものがたいらに立っている世界を、うたいたい。

そこへ向かうには自分自身の感動をこそ世界にそそがなければならなかった。
そうすることで、いつかやってくる永い沈黙にもきっと耐えられる。

       (齋藤陽道 『宝箱』 ぴあ株式会社)
プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

********************

フォルテピアニシモ vol.14
 
~ Keep the holy fire
       burning ~

伊津野 重美 朗読

2016年11月3日(木・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

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伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

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「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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