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ひまわり

内外の情勢に胸がふたがり、言葉が出ず、動けない感じで過ごしていました。
心配してくださったみなさま、ありがとうございます。
秋のライブに向けて、調整しています。

ひまわりが咲きだすと、真っ直ぐで大きな人が、そこにいて微笑んでいるようで、もうすぐ誕生日だなと、うれしくて悲しくて泣き笑いするような気持になります。

笹井宏之さんのお母様のお手紙が佐賀新聞に掲載されました。
お父様が引き継いでおられる、笹井さんのブログ<些細>で読むことができます。

佐賀新聞 7月26日付 『手鏡』より 「写真の中のあなたへ」 筒井和子


ひとつの命がこんなに重いものを…

人間がよい未来をつくるため、いま苦しんでいる人をたすけるため、残酷な現実から目を背けていてはいけないけれど、せめてうつくしいものを信じ、うたいたい。

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『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』 第四刷

今日は、笹井宏之さんのご命日です。

えーえんとくちから 笹井宏之作品集』(PARCO出版)が第四刷になりました。
切れていた時がありましたが、amazonでも注文できますし、お近くの書店にない場合には、店頭でご注文いただくこともできます。
編集委員一同、心をこめてつくらせていただきました。
名久井直子さんの装丁も、優しく端正で素晴らしいので、御手許に置いていただくことができましたら幸いです。

その他も笹井さんの本は何冊も出ています。詳しい情報は、笹井さんが残されたブログ【些細】をお父様が引き継がれていらっしゃいますので、そちらでご覧ください。
多くの方に笹井宏之さんの遺された言葉に触れていただけますことを、心より願っています。
感想など、ネット上や多くの方に伝えていただけましたら、ほんとうにうれしいです。


今日は、病院から帰る道に星を眺めながら帰ってきました。
私は星をみても、『星の王子さま』を読んでも、笹井さんのことを思い出すのですが、私は、ちゃんと生きているだろうか…と思うと、笹井さんに恥ずかしく、いっそう悲しくなりました。
体に力が戻らないまま、五年も経ってしまいました。
そろそろ立ちあがらないと、しかられてしまいそうです。

出逢えたことを感謝します。


 祝祭のしずかなおわり ひとはみな脆いうつわであるということ  笹井宏之

都築直子さん一首鑑賞 日々のクオリア 「落鳥の地から」


都築直子さんより「一首鑑賞 日々のクオリア」で評をいただいていたのですが、PCの調子が悪い時でしたので、ライブ前にご紹介せさせていただこうと思っていました。


私のライブ「フォルテピアニシモ」にいらしていただいた感想も含まれるもので、『生命の回廊』より歌をひいていただき、うれしいものでした。
都築直子さん、『生命の回廊』をお読みいただき、またご来場に、ご高評までいただき、ほんとうにありがとうございました。



都築直子さん「一首鑑賞 日々のクオリア」 2013/01/15

よきものとなりますように 落鳥の地から萌え出る楡の木もあり

伊津野重美「生命の回廊」3号(2011年)

「落鳥の地から」一連十七首より。落鳥という言葉は国語辞書に載っていないが、鳥を飼っている人の間で使われる用語らしい。鳥が死ぬという意味だ。「飼っていたインコが落鳥した、インコを落鳥させた」のように使う。こういうことを知らなくても、落葉や落日という言葉から意味は想像できる。葉が落ちる、日が落ちる、鳥が落ちる。落鳥に似たことばに落馬があるが、「サラブレッドが落馬した」という言い方はできないのだからことばは面白い。

祈りの歌だ。大地は鳥が落ちて死ぬところであり、またそれは屍の養分を吸った楡の種が芽を出すところでもある。大地から芽生えた楡の木がすこやかに育ちますように、よきものとなりますように、と語り手は祈る。

このページでは、ことばを目で読みとって歌の中身を自分のなかへ送りこむわけだが、ことばを耳で聞きとって自分のなかへ送りこむとき、歌はまったくちがう姿をあらわす。ということを、昨秋わたしは、伊津野重美の朗読に触れて知った。朗読会「フォルテピアニシモ vol.8」で、彼女は上の歌を含む一連十七首を読んだ。この人は、ささやきがため息に変わる一歩手前のような声の使い手だ。あるかなきかの声。いや声というより、それは九十九パーセントの息の中にほんのわずか声の成分が混じっている響き、とでもいいたくなるものだ。スピーカーを通して拡大される、その息ほどの声、声ほどの息。こじんまりした会場の中、舞台と客席は近い。歌を朗読する伊津野本人は目の前に立っているのに、ことばはどこかはるか遠くから聞こえてくる。そんな錯覚をおぼえる。脳のなかに直接そそぎこまれる、ことばのひとつ、ひとつ。夜、眠る前にふとんの中で目をつぶりながら聞きたくなる。

よきものと なり ます 
ように 
らくちょうの ち
からもえでるにれの
きも 
あり

試みに、上の歌をひらがなで書いてみた。こう書くと、少しだけ会場で聞いた感じに近づく。しかし、あたりまえのことながら耳で捉える歌とはずいぶん違う。目で知る歌と、耳で知る歌。視覚短歌と、聴覚短歌。それぞれによさがある。伊津野重美作品の場合、作家本人の声を通してふれる歌のかたちは格別だ。

「生命の回廊」短歌フェア・大阪

本日から紀伊國屋書店グランフロント大阪店にて短歌フェアが始まります。
「生命の回廊」も販売していただいております。
9/21から11/15まで、スターバックスまえの円柱の棚〈Gallery〉にて.


生命の回廊」は、アナログの私の手による拙いものですが、笹井宏之さんの追悼のために心を込めて創りましたものです。
そのような私の心を汲んでいただき、またご執筆者それぞれが笹井さんのことを思って、渾身の作品を寄せていただきました。
あまりない同人誌になっていると思います。全3号です。
創刊号は残部僅少で、再発行はいたしません。

おそらく笹井宏之さんの歌集も全部出ているのではないかと思います。
お近くの方は、ぜひお立ち寄りくださり、お手に取っていただけますと幸いです。

ヤリタミサコさん『私は母を産まなかった/ALLENとMAKOTOと肛門へ』刊行!

『生命の回廊 vol.3』にもご参加くだり、いつも私のライブ「フォルテピアニシモ」に温かで示唆的なお言葉を書いてくださる、詩人のヤリタミサコさんが、待望の第一詩集『私は母を産まなかった/ALLENとMAKOTOと肛門へ』をご出版されました!

この出版記念として、今週30日から展覧会を開催されます。週末には朗読会など、いくつかイベントもあります。ぜひチェックして、ご来場なさってください。


  萩原義弘とヤリタミサコ:写真と詩―『私は母を産まなかった』

  2012年11月30日(金)~12月11日(火)

  会期中無休 11:00-19:00 金曜-20:00 最終日-17:00
  http://www.makiimasaru.com/



ヤリタさんのこの詩集は、ほんとうに待たれていた方が多かったと思います。

ヤリタさんは、アート本でいらっしゃるな。とは、思っていたのですが、どのような詩集になるのか想像できず、楽しみにしていました。
手に取って、思わず「やったー!」と喝采し、快晴の青空に打球が高く飛んで行き、見えなくなるような見事なホームランでした。
明快でシンプルで、潔く、凄烈な詩と写真…

ですが、読み始めてゆくと、気持ちよく大ホームランを打たれた爽快感から、苦しいような気持ちになりました。潔く、凄烈であるためには、どれほど削ぎ落とし、どれほどの痛みと犠牲を負って闘って来てこられたかが偲ばれたからでありました。
また、この美しい頂を創出するために、キャリアの長いヤリタさんから、たくさんの落とされた作品のことも思われ、胸が痛くなりました。

ヤリタさんには、北海道の岩三沢で育たれたことが、ご自身の大きな根になっておられると感じていましたが、このように萩原義弘さんの写真と、厳しく透徹した世界を創られているのを拝見して、この出会いのために、第一詩集が誕生するのに、時間が必要だったのだと、確信できました。
ぜひお手に取って、ご覧いただきたいです。

ヤリタさんは、朗読の世界でも大先輩であり、主宰される「TOKYOポエケット」にゲスト出演をさせていただいた折に、ご一緒にヤリタさんの作品を読む機会までいただきました。
自分が朗読をするようになるとは思わないで、ただ作者の朗読を聴くのが好きだったために、足繁く詩の朗読会に通っていた時に、ヤリタさんがよくご出演や、また会場にいらっしゃっていました。自分からは文字通り遠い方として拝見していただけが、いつかご挨拶できるようになり、そのうちに名前を覚えていただき、ゲストにまで呼んでいただき、うれしいばかりでした。
その時に、一緒に読ませていただいた「私は母を産まなかった」も、英訳と共に収められていて、感慨深いです。

それまでに何回も、ヤリタさんご自身が、この詩を朗読されているのをお聴きしたことや、私の解釈などで、私は、これはマグマのように噴き上げるように読むのかと思っていたのですが、その時のヤリタさんは、とても静かに読まれて、しまった!と戸惑いました。
普通ですと、私は共演者を受けることができるのですが、その時は、噴火のテンションに自分をもっていっていたので、戻るに戻れず中途半端で、うまく合わせることができませんでした。私以上にヤリタさんは、相手に合わせることができるのですが、この時は、ヤリタさんは各自のそのままでよいと思われたようで、そのご判断のように、その私のチグハグなところもまた、かえって面白かったというご意見を複数いただきました。

ヤリタさんの朗読は、一度聴いていただきたいのですが、活動も多方面に及び、翻訳やビジュアル詩、それに、詩や短歌、アートに朗読…と、軽やかに縦横にジャンルなどを飛び越えてしまう評論は、独特の視点で、温かく愛があり、しかも軽やかなリズムがあって読みやすく、ぜひお読みいただきたいなと思います。
翻訳、評論集と著作は多数出ています。

ヤリタさんには、穂村弘さんと共に、私のソロライブ「フォルテピアニシモ」の記念すべき第1回の、アフタートークにもご出演いただきました。
その時のことを評論の一部に書いていただきました。

 「伊津野重美の朗読と穂村弘とマイケル・パーマー

数少ない、生き様から信じることができる詩人が、目の前にいてくださることが、ありがたく、うれしいです。




  私は私自身を産んだ
  たった一人でいることの喜びと 自由という名の陣痛を味わいながら
  私は私自身を産んだ
  不可能などない夢
  出ても打たれない釘
  燃え続ける言葉たちが
  産まれ出た私は
  私自身を産んだ
  私を焼き尽くすほどの 私自身を産んだ


           (「私は母を産まなかった 」部分  ヤリタミサコ )



プロフィール

いつのえみ

Author:いつのえみ
伊津野重美 

第一歌集『紙ピアノ』
1st Album『ひかりの素足』
詩誌『生命の回廊』発行・編集。

********************

フォルテピアニシモ vol.14
 
~ Keep the holy fire
       burning ~

伊津野 重美 朗読

2016年11月3日(木・祝)
12:30 開場/13:00 開演

場所:STAR PINE'S CAFE

前売・予約¥2,500円+1drink
ペアチケット前売・予約のみ
     ¥4500+2drink
当日¥3,000円+1drink
チケット前売発売10月3日より
 前売は店頭販売かweb予約
予約アドレス
https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636

STAR PINE'S CAFE
http://www.mandala.gr.jp/

**********************

伊津野重美 1st Album 

『ひかりの素足』
歌人伊津野重美による初の朗読アルバム。
ゲストにチェリスト森重靖宗を迎えて、
宮沢賢治の童話「ひかりの素足」と
日本近代詩の抒情世界を精緻に紡ぐ。

全9曲、48分。定価 2,500+税

**********************

「生命の回廊 vol.3
『えーえんとくちから 
  笹井宏之作品集』特集号」

2011年11月刊行

井口和泉 浦歌無子 
岸田将幸 斉藤斎藤
斉藤倫 樋口由紀子
ひろたえみ 三角みづ紀
ヤリタミサコ 夕暮マリー
伊津野重美

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